2009年11月18日更新 記者おとなっち 携帯版はこちら 


デモステネス症候群とは何ですか?

デモステネス症候群・・・・なんだか難しそうな名前だなぁ~

この言葉は心理学の本を数多く出版している加藤諦三(たいぞう)さんが作った言葉です。ちなみに、デモステネスとは古代ギリシアの政治家の名前です。

噛み砕いていうと、人から「○○さんスゴ~~イ」と思ってもらうために、自分が好きではないことを一生懸命努力する事です。例えば、世間は韓国ブームだったとします。しかし、A子さんは韓国旅行やヨン様にはまったく興味がなく、国内旅行が大好きでした。

A子さんの心のつぶやき
「韓国に行ってヨン様とのツーショット写真を撮りたい。そして、これをみんなに見せて凄いと言わせたい」

しかし、実際に韓国に行っても面白くありません。何故ならヨン様にはまったく興味がないからです。

何故このような心理状態が働くのか?それは、A子さんが持っている劣等感に隠されています。劣等感が強い人は「人を見返したい!」という気持ちを抱いてしまいます。そこで、凄いと思わせるために好きでもないものに一生懸命努力をし、心を満たそうとしているのです。

加藤諦三さんは言います。
「劣等感に苦しんでいる人の努力は本質的に復讐のための努力だから、努力が幸せに結びつかない。つまり、弱点を過剰に意識する心の裏側には憎しみがある」(自信をつける心理学 P130)

自分の気持ちの中で、このような意識を持っていないか?この心理に気がつけば、無駄な労力を使わなくて済み、心の疲れが解消されるかと思います。

ここからはデモステネスさんのお話です。
デモステネス(紀元前384 ~ 紀元前322)は古代ギリシアの政治家(雄弁家)です。しかし、デモステネスさんはある劣等感を持っていました。それは「R」の発音がうまくできないことです。

先天的なものだったそうですが、努力に努力を重ね、「R」の発音が綺麗に出るようになり、ついに大雄弁家となり色々な人から賞賛されることとなります。自分自身の劣等感を「人を見返したい!」という精神で乗り越えた・・・かのように見えましたが・・・

しかし、悲劇が待ち受けていたのです。
Rの発音に執着したあまり、彼は自殺してしまうのです。(きっと人々はRの発音なんてどうでもよかったかと思います)劣等感にさいなまれてしまったのですね。

結論
「苦手な分野を努力しろ」という傾向が強い世の中ですが、一方で心療内科に通う方も増えてきています。
劣等感を克服する事に力を注ぐよりも、自分の得意な分野に力を注いだ方が人生が楽しいし、楽に生きられることを身をもって伝えてくれたデモステネスさんでした。次のレポートへ





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