2008年4月15日更新 記者 tacora



ざるそばvsもりそば・・違いは海苔の有無だけじゃないです!

ざるそばには海苔がかかっていて、もりそばにはかかっていない。このふたつの違いは海苔の有無だけだと思っていませんか?実は両者にはきちんと歴史がある。

そばが初めて歴史に登場するのは奈良時代で、当時は稲の不作に備えて蓄えておく非常食用だったと考えられている。
平安時代にそばの栽培が日本で定着し、その後、つなぎの技術が大陸より伝わったことで江戸時代にはそばブームが訪れた。当時の飲食店の約半数がそば専門店であったとか・・

もともと、そばは汁につけて食べるのもだったが、そこは気の短い江戸っ子。いちいちそばを箸でつまみ、汁につけるのが面倒でそばに汁をかけて食べる方法が生み出された。
この食べ方は「ぶっかけそば」と呼ばれそれがさらにに省略され「ぶっかけ」「かけ」と呼ばれるようになった。これに熱い汁をかけて食べるようにもなり、これが現在の「かけそば」の始まりだった。

この「ぶっかけ」「かけ」が流行するにつれて、従来の汁につけて食べる食べ方を「かけ」と区別するために「もり」と名づけた。
「もり」の語源は定かではないが「高く盛り付けている」からとか「せいろに、盛っている」からだといわれている。

「ざる」は江戸の中期に生まれた。
【守貞漫稿】という書物によれば、最初にざるそばを出したのは東京深川の伊勢屋というそば屋だったそうだ。それまで皿やせいろに盛られていたものを竹ざるに盛って出したため、ざるそばと呼ばれた。

そのころ海苔はかけられていなかった。今日のように海苔がかけられるようになったのは明治以降のことである。またざるそば専用にコクのあるつけ汁がつくられるようになり、もりそばとざるそばの違いが明確になった。

現在ではわざわざざる汁を作る店は少なくなっていて、海苔の有無だけが両者の違いになっているが、厳密にいえば、器・汁・海苔の三項目で相違点があるわけだ。

そばツウの人たちは、今でも「ざるそば」と「もりそば」の汁の違いにこだわっていたりする。ざるはダシのうまみをきかせた関西風の甘い汁で、もりは醤油をきかせた関東風の辛い汁だそうだ。

汁の違いを頭にいれて・・注文してみて両者の味に違いがある店は、
そばの歴史や伝統をしっかりと受け継いで、意識しているといえるだろう。
























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